医師国家試験問題解説

学年別 医師国家試験対策(5年生編)

5年生がするべき医師国家試験(国試)の対策を医学部教員の目線から紹介します。

国試の合格率は毎年90%前後に調整されていまる。一見高い合格率ですが、医学部入試、さらに医学部の課程をすべて終えた、”試験猛者集団”で下位10%に入らないためには入念な対策が必要です。

臨床実習(ポリクリ)の活用

・国試には臨床現場で実際見ていなければ分からない(見ていれば簡単!)がよく出題されます。

・医療スタッフが何気なく持っているもの、使っているもので知らないものがあれば、積極的に質問しましょう。(スタッフ自身は当たり前になってしまっていて教えそびれることがあります)

・国試の過去問はポリクリで回る科目にタイミングを合わせて解きましょう(問題文の実際のイメージがわきやすく、覚えやすい。質問もしやすい。)

・診断や治療方法の選択に至る”考え方”を重点的に学びましょう。(教科書等の自習では思考過程を学ぶのが難しいです)

ポリクリ班で勉強会をするススメ

・ポリクリ班は(少なくとも表面上は)仲良く!

・ポリクリ班で国試勉強会をすると、科を回るタイミングが同じのため、学習効率がよくなります。

・勉強会での疑問は分担して質問すると個人の負担が減ります。

ABOUT ME
清水 少一
産業医科大学医学部 免疫学・寄生虫学 講師/ 医師、博士(医学)、感染症・総合内科・産業衛生のトリプル専門医。 Researchmap https://researchmap.jp/show1