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![](https://parasite-infection.com/wp-content/uploads/2020/07/113B4-1024x342.jpg)
選択肢を検討する
病原体それぞれの感染経路を考えます。
a HIVは血液、性行為感染なので特別な予防策はないため、標準予防策(すべての患者の血液、汗以外の体液、粘膜、排泄物、傷のある皮膚は感染源として対処する予防策で、医療機関ではいつでも行われています)のみでOK。
b ヒゼンダニは、人や動物の皮膚から皮膚に感染しますので、接触予防策(ケアをするときはガウン、手袋を装着)が必要です。飛沫感染(せきやくしゃみを介した感染)はしません。
c 麻疹ウイルスは空気感染しますので、空気感染予防策(患者を陰圧室に入れ、ケアはN95マスクを装着)が必要です。
d C.difficileは偽膜性腸炎(抗菌薬の長期投与によって発生する院内感染症)の原因となる細菌です。腸管感染症では便および患者の皮膚や衣服にも菌がいると考え対応します(これも接触予防策)。
e インフルエンザウイルスは咳やくしゃみで発生する飛沫を介して感染しますので飛沫感染予防策が必要です。
答え
b ヒゼンダニ - 飛沫感染予防策
現場で使えるポイント
感染対策のレベルは高い順に
空気(飛沫核)>飛沫>接触>標準 です。
原則として、感染予防策では、最大必要な対策以下の対策は全て行います。例えば空気感染予防策は最も高レベルの対策ですので、それ以下の対策(飛沫、接触、標準)は全て実施しなければなりません。
新型コロナウィルスは病院など患者からエアロゾル(飛沫~飛沫核までの様々な大きさの粒子)を発生させる恐れのある場面では空気感染予防策が必要と考えられています。